「切り紙絵」のアート作品です。北欧、ラップランドには、先住民族サーメ人が住んでいます。氷点下の雪原にあるサーメ人のテントからは、暖かそうな光がこぼれています。その頭上には、光のカーテン、オーロラが輝いています。オーロラが、重い感じにならないように、あえてパーツを重ね合わさず、曲線で、オーロラの流れる感じや、遠近感をだしました。サーメ人のテントの細かい部分が、彫り抜くときに、ちぎれてしまったり、うま切れなかったり、と難しかったです。私は、普段“型絵染め（かたえぞめ）”という、染め物の作品を作っています。その名の通り“型絵染め”は、“型紙（かたがみ）”を用いて、作業をしていく染め物です。考案した図案をもとに“刀（とう）”という型彫り（かたぼり）専用のカッターを用いて、“渋紙（しぶがみ）”を彫り抜き、型紙を作っていきます。この型彫りの技術を活かして、身近に飾れ、しかも彩りのあるアートを、何か作れないだろうか、と考えたのが、この「切り紙絵」です。パーツ１つ１つ、すべて手彫りです。写真では、ちょっとわかりづらいかもしれませんが、画面に奥行きを持たせるため、遠くにあたる（後ろにある）パーツから貼っていき、手前にあたるパーツを、その上に貼り重ねて、遠近感を表現しています。図案はすべてオリジナル、作業はすべて手作業です。そのため、作品は『一点もの』となっています。素材 色画用紙額材質 ＭＤＦ，ガラス 壁掛け・スタンド両用額サイズ 約１９ｃｍ×約２４ｃｍ窓面サイズ 約１２ｃｍ×約１７ｃｍ